大手企業の電気工事士を辞めた3つの理由【体験談】
こういう人の力になりたい
電気工事士として働いているけれど、
「このまま続けていて大丈夫かな?」
「辞めたい気持ちはあるけど、実際に行動に移すのは怖い…」
「自分では辞めたいけど、周りからは『勿体ない、せっかく良いところに入れたのに』と言われる」
そんな思いを抱えている方に向けて、この記事を書いています。
私は高校卒業後、県内にある大手の電気工事会社に就職しました。
「大きな会社なら安心できる」
「体を動かす仕事がしたい」
「電気の勉強をしていたから自然に選んだ」
「地元で働きたい」
——そんな理由でスタートした社会人生活。
でも6年勤めた後に「このままではダメだ」と思い、転職を決意しました。
この記事が、同じように悩んでいる人の背中を少しでも押せたら嬉しいです。
辞めた理由
理由1:仕事環境が過酷すぎた
現場は基本的に屋外。
夏は炎天下での作業が続き、熱中症や脱水になりかけたこともあります。
冬は冷たい風にさらされて、手がひび割れやあかぎれになるほど。
若いうちは何とか耐えられても、年配の先輩を見て
「僕はこれを何十年も続けられるのか?」
と考えると、未来に不安を覚えました。
理由2:仕事内容と給料が見合わなかった
どの職種でも言えることですが、若手の給料は少ないということです。
当時の会社は福利厚生はしっかりしていても、仕事は責任の重い仕事、危険と隣り合わせの作業。
それに対して、若手の給料は決して高くありませんでした。
同年代の知人と給料を比べると、
「これだけ大変なのに待遇はこれだけか…」
と落ち込むことも。
頑張っても大きく収入が増えるイメージが持てなかったことが、転職を考えるきっかけの一つでした。
理由3:成長や挑戦の機会が少なかった
似たような作業の繰り返し。
配属されている部門もその仕事限定で、
「もっと幅広い電気工事を経験したい」
「新しい分野にも挑戦したい」
という気持ちが仕事に慣れてくると日に日に強くなっていきました。
私が辞める時にやったこと
まずは部門間の移動ができないのかを確認しました。
当時は特別な理由が無いと部門間の移動は出来ないと言われ、諦めざるを得ませんでした。
辞めると決めてからは、信頼できる先輩と上司にまず相談。
その後、退職の半年前に退職願を提出しました。
退職代行サービスについて
当時はありませんでしたが、今では退職代行サービスもあります。
「上司に言い出せない」
「精神的に辛すぎて相談できない」
そんな人には良い選択肢になると思います。
転職エージェントの活用
また、転職エージェントサービスも活用すれば良かったと感じています。
私の場合は自力で探して転職しましたが、専門のアドバイザーに相談していたら、もっと効率よく次の道を選べたかもしれません。
辞めてから思うこと
辞めた後に振り返ると、
「同じような作業でも工夫次第で改善し、学べることはあったかもしれない」
と思います。
私は当時「あの仕事もしたい」「この仕事もしたい」と優柔不断なところがあり、決断するまで時間がかかりました。
でも、時間は有限です。
悩むだけでなく、動いてみることも大切だと感じました。
辞めたいと相談した時に、親身になって相談に乗ってくれた先輩や上司がいたので、人間関係には恵まれていたと思います。
一人で悩んでいる時には周りが敵に見えることもありましたが、誰かに相談して本当に良かったです。
色々な方の協力があって円満退職できたのは本当に良かった。
今でも仲の良かった先輩や後輩とは交流がありますし、辞めたからといって人間関係まで切れるわけではありません。
「辞める=裏切り」ではなく、新しいステップに進むだけなんだと実感しました。
まとめ
辞めることは決して悪いことではありません。
怖いと感じるのは当然ですが、その先には新しい環境や出会い、学びがあります。
私自身、大手企業を辞めた経験は人生の財産になっています。
ただ、結婚していてお子さんがいる場合などは、パートナーとしっかり話し合い、理解してもらうことが大切です。
一人で悩んでいる方がいれば、まずは誰かに相談してみて下さい。
「あなたが今、悩んでいるなら“行動しない後悔”より“行動して得る経験”を選んでほしいです」
誰かに相談することで、気持ちも楽になり、一歩前進するかもしれません。
この記事が、同じように悩んでいる方の背中を少しでも押せたら幸いです。
辞めることはゴールではなく、新しいスタートです。
このあと私は、零細企業の電気工事会社やトラックドライバー、メーカー勤務などに転職しながら、結婚して4児の父にもなりました。
次の記事では、零細企業に勤めたときのリアルな経験談を詳しく書いています。
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